保育士はこどもの安心基地であること

こどもがあなたに見て欲しい時、聴いて欲しい時、心を通わせて欲しい時、求められている今その時にその期待通りの反応をしてあげること、そうやってこどもの心を満たしてあげるという行為、私達はどこまでその重要性を理解し実行できているでしょうか。

 

「こどもの欲求をいつも正しく満たしてあげるということ」「こちらが何かして欲しい時はお願いをするということ」子育てでも、保育でも、この2つはとても大切だと思っています。こどもに限らず、この人は私の欲求を満たしてくれるという安心感を持つと、人はその人のお願いも満たしたくなるものです。貢献の心です。逆に自分が満たされていないのに誰かを満たそうなんて気持ちは生まれてきません。誰かのために何かをする事に喜びを感じられる人になるには、まずは自分がしっかり満たされる事が不可欠です。特に自分ではまだ生きることができない未熟な乳児期に、安心感に満たされることはとてもとても大切です。

愛着形成において重要なのは、大人がこどもに与えたい愛情を注ぐことではなく、こどもが大人からもらいたい愛情をもらえる安心感の積み重ねであるといいます。こうしたひとつをとっても、私達は子育てや保育において自分を主語にして物事を捉えてしまっている事がとても多いのです。親はもちろんですが、一日大半の生活を共にする私達保育者は、どんな知識よりも経験よりもスキルよりも段取りよりも、まず目の前のこども達の安心基地であることを裏切ってはなりません。いつも私はあなたの安心基地として存在できているか、そう振り返りながら、こどもの視点に立って、こどもを主語にして、日々の保育をしていきたいものです。