「保育ができる」と「業務ができる」は別。

保育と業務を分けて捉えて見ましょう。「保育ができる」とはどういう状態の事を指すのでしょうか。段取りよくこども達の活動や生活時間を管理する事でしょうか?書類や制作物や行事などを取りまとめるという事でしょうか?物の管理や報連相がテキパキとできる事でしょうか?

業務が効率よくこなせるようになると、更に責任ある業務が任され、キャリアアップが図られます。これも社員としての成長です。評価に値するべき成長です。

しかし、「業務がこなせる」のと「保育ができる」のは別物です。(厳密には保育ができる人は業務も効果的にこなせる人が多いのですが)

「業務ができる」は目に見えるので評価しやすいけれど、「保育ができる」は目に見えない事の方が多いかもしれません、ですが私達は保育士です。この目に見えない保育こそしっかりキャリアアップを図り、評価をしていく必要があります。

組織として重要なのは、社員のどんな能力を評価しているのか明確に伝える事です。

これは施設長がスタッフ一人一人に対して接するときも同じです。最も避けなければならない事は業務評価と保育評価をごちゃまぜにすることです。するとどんな問題が生じるのでしょうか?業務が得意な人が保育指導をしてしまったり、保育が得意な人が業務指導にあたってしまうという事です。効果が出ないどころか、得意分野すら生かす事ができなくなります。保育所という組織の仕事には多くの業務がつきものです。それはそれで計画的にマスターしていく、そして目に見えない保育のマスターにこそ綿密な指導計画が必要です。できているものはできている、できていないものはできていない、目指すものと違う事ははっきり違うと、本人も指導者も周囲も明確に理解する必要があります。そうでないと改善できませんし、目標も持てません、正当な評価も受ける事ができません。

世界では国の指針や独自のプログラムや保育環境の評価スケールのようなものを活用し、保育の見える化、正当な評価システムを駆使して質の担保、向上を図っていますが、当社もそのような評価基準を活用していく必要があります。感覚的に「いいんじゃない」と言っているようではプロとは言えません。質の安定と持続は常に目的の上位にあります。保育所保育における質の安定と持続は個人プレーでは叶いません。現在作成中の保育ガイドラインや業務マニュアルはその為に活用します。組織の指針として不可欠な存在です、指針として、皆さんが保育に迷った際に活用できるよう一緒に育んで参りましょう。いつでも質の高い保育が安定供給できること、その状態が持続していくように仕組みを作る事、皆さんの素晴らしい保育が、その場限りの連続ではなく、良い事例集として積み上げられていく事、その為の保育の見える化、つまりは保育ドキュメンテーション「育ちの記録」を作成し続ける事、これは全て連動して保育組織にとって不可欠な取組みなのです。その必要性を共有し、日々保育の質を向上させて参りましょう!