保育の一歩「こどもの邪魔をしない」の続き。

無意識的吸収期である0~2歳頃までの話の続きです。はっきり言い切りますが、この時期のこどもの欲求に「間違い」はひとつもありません。間違いがあるとすれば、それは大人の常識や大人が決めたルールから外れた行動に出た時、大人から見て「間違い」になるという事です。しかし保育士が観るべき点は、こどもの行動から推測されるこどもの本質的欲求です。本能的に何かを獲得したいと思うその目的を知ってあげる事ができれば、目の前のその行動だけを一面的に捉えて対応してしまう事なく、こどもの真の欲求を満たす方法を見出す事ができます。ですから観る目を養うこともとても重要な要素となります。しかしながら観る目はすぐには備わりません。訓練が必要です。やはりまず第一歩は「こどもの邪魔をしない」事です。邪魔をしない、は実は結構難しい、捉え間違いをすると何でもOKの放任になってしまいますが、それでもこどもの生きる欲求を阻害してしまうよりは余程ましと考えます。慌てずにじっくりとこどもの行動とその心の内を観察し、邪魔をしない接し方ができるようになる事を目指すのです。

一斉に同じことをさせる集団管理スキルや、次何やるこれやる時間通りやる、という段取りスキルを優先的に覚えてしまうと勘違い保育士になってしまいます。それで自分は「先生」として成熟していると勘違いしてしまい、自分のポジションだけが先に確立された指示と許可が得意な偉い先生になってしまうのです。こどもの真の欲求に対して、自分の観る目や応える力を常に振返り、こどもの上位者になってしまっていないか自分を確認しましょう。言い切りをしている人は気を付けて下さい。「ダメです。違います。しません。いけません。しなさい。わかりましたか。」これらの表現は相手の思考を育てません。すぐにやめて下さい。指示者や許可者になってしまっている可能性が高いからです。大人の自分が、今、誰かからこのような言葉遣いをされたら、どんな気持ちになるか想像してみて下さい。自分にそのような表現を使ってくる人は、まず間違いなくあなたの事を自分より下だと思って接しているはずです。あなたはこどもに対しそういう存在にならないようにしてください。特に乳児期のこどもにこそ、そういった接し方は厳禁です。ウィズチャイルドの職員として、まず肝に銘じましょう。「こどもの邪魔をしない」。小さなこどもを人として尊重し、敬意を言葉と行動で表しましょう。社訓1です。ひとつひとつの行動言動を振り返り自己評価をする意識を持てば、必ず自分を成長させることができます。育ちを大切に満たして参りましょう。