保育日記「はたけさんぽ」

来週のお泊りの日に作るカレーの材料となるじゃが芋を掘った帰り、畑の中を散歩。いろんな作物を見て回る。枝豆、かぼちゃ、茄子、トマト、畑で見るって大事です。だって生きてるから。野菜が生きてるところに出会うって事ですから。道端の赤しその葉をつまんで匂いを嗅ぐと、「ゆかりふりかけの匂いだ!」ってなる。そういうつながりを知るって大事です。ゆかりふりかけは生きてないからね、生きている赤しその葉に触れてそういう違いを感じる事が大事です。最後に雑草の中に生えてるごぼうとミョウガを教えてもらいました。このチクチクしたのがごぼうの花?知らなかった。初めての出会い、初めて触れてみる。そういうのが普通にわかる大人が身近にいるって事もスゴイ大事なことです。このつながりが絶えないようにしないとならんです絶対に。

 

春に種を植えたとうもろこしがもうこんなに。自分の背たけよりも大きく育っています。収穫までもう少し。「毎日丁寧に面倒見るから甘くておいしく育つんだよ。土から面倒見るんだよ。そうやって大事に面倒見てもこうやってハクビシンに食べられちゃうんだよ、ほら。あとこのあいだひょうが降ったでしょう?あれで今年はダメになった作物がたくさんあったんだよ。」実りある会話です。こども達は想像を働かせながら聞いています。

作物の育ちは天候で左右される、あたりまえのことだけど、毎日買い物しているスーパーでは感じることはできないのです。

ウィズチャイルドの保育では、このような体験をこどもはもちろん、親や保育士にもたくさん感じてもらいたいって思います。命と命の関わりは豊かに生きるために不可欠だからです。ほんのちょっとの「はたけさんぽ」、これを命と命の関わりだって感じる事ができるかどうか、保育する者として、そこんとこの感性を大事にしたいものです。