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保育に欠かせない要素

保育所の質を決める要素とは何か。書き留め始めるときりがないが、0歳児の保育で大切にしているほんの一部を紹介しよう。

まず0歳児のお部屋では、食事の際にテーブル付きの椅子を低月齢のこどもに用意する。こどもが食事に集中しやすく椅子から倒れる心配もないからだ。少し成長すると次に手すりのついた椅子へと移行する。これも体が横に落ちる心配がない。テーブルに向かいほかのこどもとテーブルを共有する。次に手すりがない椅子へと移行していく。0歳児のお部屋だけでも成長に応じて3種類の椅子がある。食事の際は、こちらの温かい表情と言葉がけが伝わるようにこどもの正面に座り、1:1で食事のお手伝いを行う。無理に口に食べものを押し入れず、スプーンをの先を下唇にあて、こども自らが食事を口で取りに来るよう促す。こども自身にもスプーンを持たせ、少しずつ食べる意欲を持てるように食事介助すると同時に自立へ向けた配慮も忘れない。食事中も、何かを学び取っている最中も、保育者が最も意識すべきはこどもが幸せであること、成長欲求が満たされている事である。それは常に保育の土台となる。施し(面倒を見る)や教育ばかりに大人の視点は行きがちだが、大人の自己満足に陥らぬよう気を付けたい。私達はこどもが自ら育つための援助者なのだ。

保育の現場で大切にしているこんなような話は100も200もある。またいずれ紹介しよう。

 

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